『アルプスとリビング』

早稲田大学演劇倶楽部第32期新人企画

オアシス/平野

「あなたは今リラックスしています。どこにいますか?」

 

っていう質問をテレビで見ました。

その先を見ていないから、これが心理テストだったのか催眠術をかけている最中だったのかは分かりません。

この答えが何に繋がるのかは分からないんですけど、小学5年生でこの質問を見てから大学1年生が終わろうとする今まで時々思い出しては自分の答えを探していました。

 

で、最近これだっていう答えを見つけました。

 

 

私の答えは自宅のトイレの個室です。

 

 

あ!汚い話をしたい訳じゃないので食事とかしてる場合は続けて下さい。問題ないです。

 

思いついてすぐに、リラックス出来る場所が自宅のトイレの個室の中ってなんだよ!って自分でつっこんでしまいましたが、それ以上の答えが見つかりませんでした。

 

本読んだり、携帯みたり、ストレッチしたり…

なんだかんだ4時間ほど個室に籠っていたこともありました。どんだけ暇人なんですかね笑

家族はきっと心配していたでしょうね。こうゆう時に何してたか聞いたり急かしたり怒ったりされると私が不機嫌になることを知っているので母は何も聞いてこなかったです。家族には感謝です。

 

※話が飛びました。

 

公共のトイレの個室では落ち着かなくて特に慣れない場所のトイレでは早く出てしまいます。でも自宅では暇つぶしのためだけにトイレにとりあえず入るってことがあります。

 

もはや行きつけである自宅のトイレの個室の魅力はなんなのか?

一言で表すなら、プライベートの空間

ですね。

 

トイレの個室は、他の部屋に比べて人が勝手に入って来る可能性が低いし、トイレから外に出た世界も自宅なのでいたとしても家族だけです。いつものトイレがそこに在るから、安心して入れるし、安心して外に出られます。

 

すぐ外の世界にいる家族は、家族だから安心は安心なのですが、家族といっても他人は他人なんですよね。

気がつくと、私は、私が家族に対して見せている姿しか家族の前で出していません。他の人に対してもそうです。無意識の内に意識しています。

 

一人暮らしでは、また勝手が違うのでしょうが、実家暮らしの私からすると完全なプライベート空間は自宅のトイレの中にこそ在るのだと気がつきました。

 

またトイレが排泄する場所であるという性質上、嫌な気持ちとかもその場所に行くだけで一緒に浄化してくれるんじゃないかと割と本気で信じています。

嘔吐したいときや腹痛が来たらトイレに行くよう促す

みたいな感じで、気持ちの整理がつかないときは一旦トイレに行こうってしちゃいます。

何かあったらトイレに行けば解決するみたいな構造が自分の中で作られているんですね!

 

リラックスできる自宅のトイレの個室は、

私にとって

行きつけの空間であると同時にかかりつけの空間でもある。

 

 

 

…自分の話しかしていません。最後かっこよさげにしても取り返しはつきません。

でも、この前担当した時にみんなの話をしたから許してほしいです。

 

…稽古場でこんな話はしていません。 

でも、私はこの稽古期間に、ふとこの問いを考えていました。

リラックス出来る場所はどこなのか?私はアルプスでもなければリビングでもないんだけれど、それぞれ惜しい気はしていています。

どっちもニアピンなんだけど正解ではなくて。

全然違う場所なのに私にとってはどちらもリラックスするには微妙に何かが足りなくて何かが多い。

 

アルプスやリビングを私のオアシスだ

と感じるまでには、まだまだ時間がかかりそうです。

もしオアシスだと思えた時があれば、トイレでは感じられなかった

ぬくもりがあればいいな!

 

おしまい

 

(平野扱い予約フォーム)

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